SNMPとは
SNMP(Simple Network Management Protocol)とは,ネットワーク監視や管理を行うプロトコル.1988年にRFC1067で提案された.
SNMPの仕組み
SNMPは,UDPベースのプロトコルでポート番号161・162を使用する.ポーリング(デバイスからのインバウンド)にはポート番号161が使用され,トラップ(デバイスからのインバウンド)にはポート番号162が使用される.
SNMPの通信は,エージェント(情報を取得したいデバイス)とマネージャー(情報を受け取るデバイス)から構成される.
エージェントは,オブジェクトID(OID)で構成されるツリー状でデータを提供する.OIDは,.1.1.1.1.1.1.1.1
のような数字の列で表示される.しかし,このままでは見づらいため,この数字の羅列をテキスト表記に変換する必要がある.
この変換を行ってくれるものが,MIB(Management Information Base)ファイルである.基本的にはSNMPクエリが実行されると,この変換が行われる.
OIDとMIBはしっかり区別する必要がある.OIDはある情報のツリー内での位置だが,MIBはOIDをテキスト表記したものにすぎない.OIDから情報を取得するのに,MIBは必須ではない.
SNMPで取得できる情報
- CPU情報
- メモリ・ディスク情報
- etc.
参考
- Mike Julian 著.松浦 隼人 訳.『入門 監視 ―モダンなモニタリングのためのデザインパターン』.株式会社オライリー・ジャパン.2019